プロフィール

  あやこ3

Author: あやこ3
愛知県在住
1958年生まれ
夫、大学4年の次男と3人家族。
嫁に行った長女、独立した長男あり。


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本を読むという事

 図書館に行くといつも思う。
こんなに厖大な本の中で、自分が一生のうち手に取るのは、ほんの僅かなんだなーと。
五木寛之ではないが、まさしく大河の一滴に過ぎない数だ。
それでもその一滴が、大河にも通じる道を創ってくれる。

 本を通してその作者と通じる。
普通に生活していれば、絶対めぐり合えない世界の人達と通じる。
時間、場所、環境の違い、全て飛び越えて通じる。
他の媒体では考えられない。
しかも、そこには明確に、こちらのイニシアチブ(主導権)が存在する。

 この間、山道を歩きながら、ふと気が付いた。
山登り自体、自分から始めたように思っていたが、よく考えたら、植村直己(冒険家)田中澄江(脚本家)田部井淳子(登山家)などのエッセーを読み、山登りのおもしろさを知り、それが無意識のうちに自分の中へ蓄積され、行動に現れた気がする。
(意外だが、女優の市毛良江、八千草薫も自身のエッセーの中で、山登りを楽しむ事を記している)

・・・ 最近、大学生の息子が「財布の中には、あと65円しか入ってない」などと不届きな事を自慢げに言った。(いまどき、小学生でも、あと35円上乗せしたくらい持ってるぞ!・・・っつうか、そこまで使い込むな!)
そういえば、そろそろ不燃ごみが溜まって来たことだし、その処分を頼もうという下心が浮かんだので、特別臨時太っ腹お小遣いをやることにした。
♪貸しを作って頼みごと〜ンだ♪(ワッ!汚ったないぞ)
私は息子の前で、マイお小遣い財布(生活費とは別のお財布)を広げた。
手品の鳩のように沢山のレシートが飛び出した。

 たこ焼き、大判焼き・・・オッ!みたらし団子もあるぞ。ちょっと気取ってクレープだってある・・・などおやつ類のレシートと、何枚かの本屋のレシートばかりだった・・・。
これには、自分も息子も笑った。
お母んは、こればっかりにしか、お金を使わないのか!だ。
 
 デヘッ!・・・たぶん婆さんになっても本を広げ、歯のない顔で楽しそうに頷いて、読みふけっているんだろうナッ!・・・手には、しっかり大判焼きを握って・・・(どんな婆さんなんだ!)


      
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       あやこ3の本棚・・・もう限界だ。僅かな隙間にも押し込まれている本達

シャチのクーちゃんのジャンプ

久しぶりに休日は雨。
この時期の雨は、春に向かって花開く植物には、とても大切なので嬉しい。
山は中止だ・・・よし!今日は以前から一度見てみたかったシャチを見に行こう・・・と思いつき、張り切って飛び起きる。

 2年ほど前だった。名古屋港水族館に和歌山県の太地町にある、くじら博物館からシャチが引っ越して来る、とのニュースを観た。
なししろシャチである。
さぞ、大きいと思う。たぶん今まで実際に見た動物の中で、一番大きいに違いない。
そんな大きなものが、悠然と水の中を泳ぐ姿なんて、想像しただけで気分がいいではないか!
そこら辺の熱帯魚が、ちまちまと泳ぐのとはワケが違う!ぜひ、観たいものだ。
 だが、引越しした当初は大ニュースになった。
連日、大勢の人が押しかけていたので、人気が落ち着いたら行こうと思っていた。
人ごみの隙間からチラッでは、この好奇心は収まらない。

 あれから2年の月日が流れた、本日決行である。
朝一番、夫に言う。 
「シャチを見に行こう!」
「はあッ?・・・シャチィ?!」 
何を突然このおばさんは言い出すんだと、言わんばかりのリアクションだ。
「うん、ずーッと前、名古屋に来たってニュースに出ていた・・・シャチのクーちゃん!」
「ク、クーちゃん!?」今度は素っ頓狂な声で、驚いた。
私は胸を張って、自信たっぷりに続けた「シャチの名前だよ、クーちゃん!」
夫はたじろいだ。まさか、妻がシャチの名前まで知ってるなんて・・・。
よっぽど見たいんだと、シャチに向けるこちらの熱意を判ってくれた様子だった。
・・・すぐさま、名古屋港水族館へ向かう。

 やっぱりシャチは大きかった。
5メートルはあるそうだ。
水族館のスタッフの説明によれば、シャチは知能が高く、イルカの様に人間とも信頼関係を結ぶことが出来るし、最近の研究では同じ水槽にいる、他のイルカとコミュニケーションを取れる事が、判ってきたそうだ。
 しかし、水族館のように、自分で餌をとる必要がなく外敵も居ない、というたいくつな状況におかれていると、内面的にも肉体的にも衰えてしまうので、毎日遊びも兼ねて芸を覚えさせている、との事だ。
 人間だって何もしないで、毎日のんべんだらりと過ごせば、全ての機能が衰えていく。
それと一緒なんだと、いたく感心した。

 さて、ここでは、その芸の練習の様子を見学する事が出来た。
実際に、大きなメインプールで泳ぐシャチは大迫力である。
空中にぶら下がったボールに、ジャンプする姿には感動を憶える。
ジャンプして、落下した時の水しぶきも半端じゃない、爆音と大量の返り水だ。
それでも、まだ練習中とあって、なかなか空中のボールに届かない。
何度も挑戦するが、あと少しだ。
一生懸命挑戦する姿は、なんだかいじらしい。

 シャチがこのような芸をしようとするのも、トレーナーとの深い友情があってこそ可能だそうだ。
それを思うと、トレーナーとクーちゃんの関係に胸が熱くなる。
お互い、深いきずなを築いている毎日なんだ。
「クーちゃん頑張れ、クーちゃん頑張れ」と大声援である。
こんなに練習してるんだから、きっとお客さんの前で正式に披露する日も、近いうちにやってくると思う。
しばらくしたら、絶対また来るよ!
・・・その時は、イルカに前座をやらせて君がスターだ!・・・間違いない!


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           ☆ボールまで、あとちょっとなのに届かないクーちゃんのジャンプ

ユーミンに恋して30年

今日も掃除のBGMはユーミンに決まり!
元気が出る。
毎年のコンサートツアーは、必ず出席である。この15年くらいは皆勤賞だ。

 思えば高校生の頃、初めてユーミンを聴いた。
当時4畳半フォークとか言って、髪をボーボーに伸ばした若者が「おいおい、ちゃんと洗濯してるのか?」と突っ込みたくなるような、小汚いジーパンを穿き、アコギ(アコースティックギター)をボロンボロン弾きながら自己陶酔して、生活感が漂うよう歌を唄う・・・というのが流行っていた。

 そこへ、さりげにユーミン登場である。
それまでの音楽とは全く違うメロデイ、それでいてあか抜けたサウンド。
その上、歌詞のクオリテイは高く、状況描写が見事に的確で、心理表現など思わず「そう、そう!そうなのよ!」と膝をポンと叩いて、大きくうなずくほど感情移入してしまう。
そして、ユーミンの不思議な声が、なんともミステリアス。
無機質で突き放したような歌い方も、新しい感じがした。
(後に清水みち子が、ものまねするポイントは心を込めない歌い方、と言った。)

最初はカツンと心に引っかかり、だんだんその底知れない魅力に、とりつかれた。
それからあっという間に30年。
確かに、一時の爆発的な世間の熱狂は落ち着いたが、未だ彼女のパワーは衰えず、CDもコンスタントに出しているし、何よりコンサートでは、最高のパフォーマンスを見せてくれる。

 あの、伝説のシャングリラツアーなど、生ユーミンサウンドにサーカスの空中ブランコやら、スケートやシンクロナイズドスイミングなどが合体し、巨大で超豪華なおもちゃ箱を、ひっくり返してしまったような夢の世界が広る。
ここまで、やってくれるのか!と握りこぶしを振り上げ大感涙だ。
コンサートの帰り道などあきらかにトランス状態である。

 日常でも、時として彼女の曲のワンフレーズが、頭にこだまする。
ある行動の動機づけや、道理の納得に一役かってくれる事も、ある。
ユーミンは永遠に私のヒロインである。

 先日、息子の彼女が遊びに来て、ふと言った。
「ここの家はいつもコレ(ユーミンの曲)が流れてるね・・・。」
「だって、30年来のファンだもん」と私。
彼女は感心しながら「すごい!30年なんて・・・あっ!でも私も椎名林檎、そうなりそう!」
彼女は椎名林檎のファンらしい。

  でも私は、勝ち誇ったようにニヤッと笑って、こう言った。
「椎名林檎が、30年後も(現役で)やっているかな?」
                               (わーッ、何てイヤなおばさんなんだ!)


今日も山だ!

尾高山    533m   三重県 菰野町

 今朝も早よから、山だ山だと浮かれ気分で弁当の準備だ。
天気も上々・・・風が少しあるが,まっ気にしない、真冬でも登ってると汗が出るくらいだから。
今日の山は鈴鹿山系1,000m級の山々の前衛峰になり、三重県民の森の中に登山口がある。

 準備体操を済ませ、歩き出すといきなり急勾配だ。
時には木の根っこにつかまり、自分の身体を押し上げるような所もある。
かなりきつい、汗が滲む。
1時間ばかり奮闘し、頂上に立つ。
菰野(こもの)町を見下ろし、その向こうに伊勢湾が見える。
振り返ればうっすらと頂上付近が雪化粧している御在所、鎌ヶ岳が見える。
伊吹山など真っ白に雪で覆われている。

 何回見てもこの頂上からの景色に感激する。胸がすくって、こういうことなんだとも思う。
普段、半径2、3m、時には5、6m位の視界の中で生活していると、無意識にそれが自分の世界になってしまう。
けれど、こうして山の頂から見下ろした街の全体像、その向こうに連なる山々を仰ぎ見ると、別の世界が確実に存在する実感がある。
普段自分の周りで起こっている出来事も、こんな風に全体を見下ろすように捉えると、また違った意味を持つんじゃないかとも思う。

・・・がやはり、風が強い!このところ、冬に逆戻りしたような天気も手伝って冷える。
早々と帰り支度をして、下山する。
行きと帰りの道は変えたが、やはり急勾配だ。
下りは下りで重力に乗って落ちようとする身体を、腿の筋肉で止めないといけないので、続くとかなりこたえる。
あまりに長いと膝が笑った状態になる。
転ばぬように慎重にゆっくり降りたので、50分ほどかかり麓に着く。

 少し時間があったので、麓の三重県民の森を散策する。
遊歩道が整備され、お手洗いもきれいだ。
多くの木々はまだ眠ったように枯れ枝のままだが、時折あっと気付く、スズランを小さくした様な白い花が鈴なりに咲いている。
アセビと名札にあり。
椿も満開だ。
季節は着実に動いている。

 ベンチで一休みと腰掛けて、ひとくち羊羹を口に放り込んだら、ヒヨドリが、ヒーヨヒーヨと大きな声で鳴いた。

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   ☆前方は鈴鹿山系1000m級山々、これらの手前に尾高山鎮座。 県道621号線上にて

おばさんは怒ってるゾ!

 最近である、例のごとく山へ行った日のことだ。
ムッとする光景に連続して遭遇した。

 まず、往きの道路上にて、2車線の追い越し車線を走っていた。
ふと左の車を見たら、わッ!ヨークシャテリアが運転している!と思いきやクルッと向きをこちらに替えた。
どうやら、運転手が膝にのせているらしい、チラっと運転手が見えた。
わッ!やっぱり犬だと思ったら、土佐犬に似たおばさんだった。
何てことだ、視界をチョロチョロ横切る犬をかかえて運転しているとは・・・。

 今度は林道を歩いている時、対抗方向からヨレヨレと車が走って来た。
すれ違いざま、びっくりして夫と顔を見合わせた。
なんと、右手で耳掃除しながら、左手でハンドル操作しているおっさんだった。
そこまでして、耳をほじりたいのか!

 最後は帰り道、前の車がやけに遅い・・・。
たまに蛇行する。
そのうちその車、右折帯に入ったので直進の私達は、追い越しざま覗いた。
周辺の様子をルームミラーの下から、キョロキョロ窺うようにしている外人のお姉さんだった。
おまけに携帯で喋っている。

 ・・・ったく、どいつもこいつも真面目に運転しろー!
真面目に運転してても、事故は起こす時は起きてしまうし、されてしまう時もある。
あえて自分からリスクを作るなんて、信じられない。
土佐犬おばさん、耳ほりおじさん、携帯ねえさん、免許取って30年、無事故無違反、超優良運転手の私の言う事を聞きなさーい!

 運転中は、運転のみに集中することッ!・・・じゃないと周囲に大迷惑だ。




自分だけだと思ってたら・・・。

 今朝の新聞にはびっくりした。
以前から、世間一般にはかなりマイナーだけど、私にとってはお勧め1番というものが幾つかあり、その内の2件が載っていたからだ。

 ひとつは渡辺和子さんの講和集販売の広告。
渡辺和子さん、1927生まれ。カトリックのシスターであり、現在ノートルダム清心学園理事長。
1984年マザー・テレサが来日した時には通訳も務めた。著作多数あり。

 書かれた本を何冊か読んだが、ものごとの本質を鋭く説き、それでいて優しい文章は心に響き、今でも時々手にする本である。けれど、その立場上、宣伝とか、表舞台に登場とか全くないので知る人ぞ知るだろうな、と勝手に思って密かなファンでいた。
ところが、今回12枚組みCD発売である。
かなりな購買層の予測が立たなければ、商品として企画されないと思う。
改めて自分以外に大勢のファンがいる事を知って驚き、嬉しく思う次第である。

 もうひとつはイザべラ・バード著「日本奥地紀行」
これが書評で紹介されていた。今から130年前に英国人女性が、日光から順番に東北、北海道へ旅をした時の旅行記である。
時代は明治11年である。
当時の、それぞれの土地や庶民の様子、風習などが率直に綴られている。
 私はこの本を3年ほど前に見つけてから、楽しみを小出しにする様にゆっくり読んでいる。
地図までコピーして、その足跡をたどりながら昔の日本人の生活を想像し、現代と比較しながら感慨深い思いを幾つか感じている。

 中でも当時の日本人を礼儀正しく、親切で温かいと記述されていたりすると、なんだか誇らしくもあり、ほとんど洗濯の習慣がなく、着の身着のままで、貧しく一生を過ごす農民達が登場すると、130年後のこの国の発展ぶりに感嘆したりもする。
また、今でも同じ地名の場所が出てくると、わくわくしてしまう。

 今、やっと半分くらい読み終わったところである。
その味わい深い本が、新聞に紹介されているではないか!
自分と同じ、その魅力に惹かれた人がいる事実が無償に嬉しい。

 渡辺和子さんにしろ、日本奥地紀行にしろ、ほんとに心が動くんだ。
こんな風に表に出てなくても、私はずっと前から知ってたよ。
・・・妙な優越感を持つ私であった。


腰痛予防と治療は山!

八曽山     326.9m   愛知県 犬山市

 6日前ほどから夫の持病の腰痛が悪化。
庭のデッキをブラシで掃除中、筋を違えたらしい。
初日は、風呂さえ入るのも難儀だったが、鍼や連日の電気治療により少しづつ快方に向かっている。
 今回の山行きは、正しい姿勢で歩くと、もともと人間に備わっている自然治癒力により、身体中の筋肉や骨が正しい位置に矯正されるので、山登りというより、山歩きという意味で選んだ山である。

 犬山八曽自然休養林の中にあり、もみのき駐車場というその名前通り、見上げる程のりっぱなもみの木がたくさん植わっている下に、車を止めた。
緩やかな傾斜で遊歩道、登山道がよく整備されている。
また、幾つも各方面へルートが延びていて、その日の都合でコース時間が設定できるのも、腰痛治療にはもって来いの山である。
道中も、小川のせせらぎをBGMに、涼やかな滝や感嘆する岩壁など登場して、楽しみながら歩ける。
ゆっくりゆっくりと、休憩しながら歩く。

 着実に、山は春を迎える準備を進めているようで、枯れたように見える枝の先には、鮮やかな緑の芽が少しだけ飛び出している。
空気もなんとなく丸くなっている・・・春だ、春だと嬉しくなってしまう。
思わず鼻歌も出て来る。
こんな時は、夫が笑えないギャグを連発しても、許せてしまう。

 頂上は少し木々が邪魔してるので、手前に下がった眺望が良い所で、お弁当にする。
犬山市が見下ろせる。
また、お隣の岩見山へも縦走出来るので、そこまで足を伸ばした。
その頂上がびっくり!360度ビューポイントである。
小高い岩山で、人が5人も立てば窮屈な場所だが、見渡す限り山、山、山と連なっている様子がぐるりと見渡せる。
こういう景色を見るとほんとに心が軽くなる。
心がリセットされる。
よし、また頑張るぞ!と何に頑張るのかよく判らないが、とにかくそんな気になる。

 さて夫の腰痛は、だいぶ良くなってきたそうな。
森林の爽やかな空気を吸い、全身リフレッシュである。
まだまだ登っていない山が目白押しである。
・・・春に向かって、楽しみも目白押しである。
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私のカゴはいずこに?

  毎週1〜2回、今はやりの産直販売の店へ、野菜を大量に買いに行っている。
今朝も気合を入れ、入り口でカートに上下2つのカゴをセットする。
なにしろ他店の半額程度なので、ここぞとばかり詰め込むのだ。

 下のカゴから順番に、重たい野菜を入れながら売り場を順次移動。
しばらくして下のカゴが一杯になったので、上のカゴにサツマイモ、トマトを入れる。
・・・そうそう、ちりめんじゃこも忘れずに、と冷蔵コーナーに向かう。
平日にも係わらず盛況である。
売り場の周りは人が多く、カートを持ったままでは品物を、取れそうにない。
仕方が無いので、邪魔にならない所に一旦カートを置く。
その足で、ちりめんじゃこコーナーへ行き、品定め。
適度な大きさのを2パックゲット、すぐさまカートに戻り、そのままレジに並ぶ。

 列が進み、なにげにカートを見ると・・・ない!
下にセットしたカゴがない!野菜ごと消えている・・・。
ヘッ!?やだ!誰、私の下のカゴ持ってったの!
辺りをキョロキョロ捜すが、それらしい人は見当たらない。
どうしよう?!・・・だけどいつ?誰が?何の為に?

 そうだ!あのちりめんじゃこを選んでいるときだ。
・・・ったく、なんだって人の集めた野菜、持ってくんだ!
近頃は、似たような野菜なら自分で集める手間を省く為に、人のカゴ持ってく人が
出没するようになったのか・・・あー情けない。
散々、悪態を浮かべる自分であった。

まあ、まだお金払ってないのが不幸中の幸い、と自分で慰め、取り合えず
もう一度野菜を集めましょう、と気を取り直し歩き出す。
なにげに、上のトマトの値段を見ると・・・違う!・・・自分が選んだパックではない・・・。
さつまいもも、あきらかに大きさが違う!
・・・だんだん、事情が飲み込めて来た。
これ、私のカートじゃない・・・持って来ちゃったのは私だ!
なんてことだ!ちりめんじゃこの帰り道、人のカートを引いて来た。

 わっ、ごめんなさい!悪気は無かったの・・・さっきまで他人を批判していたのが、
今度は自己弁護だ。
遠くのちりめんじゃこ売り場に目をやると、私が引いていたカートが、親とはぐれた迷子の様にポツンと置き去りにされている。
・・・やっぱりそうだ。
近くに、被害者らしき人は見当たらない・・・時間たってるのであきらめたのかなあー・・・
全く自分の、オッチョコチョイには、あきれる。
仕方がないので、さりげに交換し、何事も無かったような顔をしてレジに並んだ。

 夕飯時、家族に報告すると、夫には鼻で笑って馬鹿にされ、息子にはカートの重さで
おかしいと思わなかったの?普通の人では、まずやらない事だ、とまで言われた。

 やっぱり、私は普通じゃないんだわ・・・。

あやこ3の由来

あやこ3について

  私が、最も影響を受けた作家のお二人、三浦綾子さん、曽野綾子さんから,ずうずうしく頂いた。
 それでも、漢字そのままでは実に恐れ多いので、ひらがなとし3番目ということで「あやこ3」
 
 いうまでもなくお二人とも大作家である。
著作は厖大な数に及ぶ。
 お二人の出版された著作は、ほとんど読んでいる私が、それぞれのお勧め1冊を選ぶとしたら(非常に迷うし、かなり客観性に欠けるが・・・。)
           三浦綾子さん   小  説   「塩狩峠」 
                       エッセー  「道ありき」
           曽野綾子さん   小  説   「時の止まった赤ん坊」
                       エッセー  「こころに迫るパウロの言葉」 

 どれも、人生観を変えてしまうほど強烈に自分に問いかけてくる。
実際、今までなにげなく過ごしていた現実のうち、何が必要で、なにが余計なのか、改めて考えさせられた。
 と同時に、意思によって何を大切にしていくべきか、なにが取るに足らないものなのか、その判断基準を突き詰めることにもなった。
 もちろん、小説など物語としてのストーリーもしっかりしているので、魂の底から湧き上がってくる感動がある。
クライマックスでは、しっかり泣けてしまう。
 
・・・読書の醍醐味とは・・・価値観をひっくり返してしまう事!



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