白草山 1641m 岐阜県下呂町
山は登頂が目的だけではなく、他の山を眺める楽しみの為に、登ることもある。
今回は、御嶽山が間近に望め、ほか360度開けて、超一級の展望が期待出来る、というこの
山に挑戦である。
御岳山は2年前に登った。
さすが、3000m級だけあって、空気が薄く、虫の息で頂上に立ったことを思い出す。
その苦労した山を、今度は感慨深く、眺める側の山に立ちたいと思いつく。
それでもコース的には初心者向けで、往復4時間あまりである。
久かたぶりの山登りなので、嬉しくて目覚ましより早く、朝4時に起きてしまう。
弁当を作ってたら夫が、素っ頓狂に「オハヨー!」を言いながら起きてくる。
彼のワクワクも、その素っ頓狂な挨拶に表れている。
2人して、洗濯やら風呂掃除、朝食片付けを済ませ6時30分には自宅出発。
週末の休みが久しぶりに晴れたので、高速に入るとやはり結構混んでいる。
SAなんて朝8時で、もう駐車スペース待ちである。
それでもなんとか予定通り、10時に登山口に立てる。
・・・しかし、雲多し。
そのおかげもあり、またその地点で既に標高950mあるので、真夏と言えども、暑くはなく
丁度、過ごしやすい気温である。
準備体操もいい加減にして、はやる心で登り始める。
登山道もわかり易く、コースも変化があり楽しく登れる。
ただし結構、御嶽山も見える山、と言う事で有名な筈なのに、全く誰とも擦れ違わない。
後にも先にも誰も見えない。
こんな時は熊出没注意の看板が、妙に真実味を帯びて来る。
そのうち日陰のぬかるみに発見した、新しい登山靴の踏み跡にホッとする。
何週間ぶりかの山登りだったが、なんとか標準タイムで登頂。
フラットな笹原の頂上には、2組の先客あり。
・・・が、期待の御嶽山は霞に隠れて全く見えず、残念である。
それでも、登頂出来た爽快感に浸る。
思い掛けなかったのは、あちこちで咲いているササユリである。
お弁当を広げた近くにも、可憐に咲いている。
優しいピンクの控えめな花である。
登山客みんなが、変わりばんこに写真に収める。
私はと言えば、ササユリに見とれながら例のごとく、うたた寝をしていった。